今年の坪林は例年より早く製茶が始まり終わるとの連絡がありました

もう、お茶を作れる茶葉がほんの少ししかありませんの、、、はずが

出発前から坪林のお茶作りは15日あたりが最終になりますと、蘇茶師から電話で言われていました。今回は茶参福氏と二人だけの気楽な実習なので、何とかなるだろうと坪林へ向かったのです。少量になるだろうと覚悟していましたが、とてつもないことがおこったのです。先週の天候不順が、茶師には大変なことに、我々にはラッキーにつながったのです。

製茶実習 製茶実習 製茶実習

製茶時期が一週間遅れた分、茶葉が成長してしまい大量の茶葉が製茶を待つことに。今朝は好天気で気温もぐんぐん上がっています。朝からスタンバイしていましたが、製茶開始は午後遅くからになりました。気温が高いと水色が悪く、文山茶特有の青い香りが失われます。茶摘はプロ集団が気合を入れて行ってくれました。朝六時から夕方六時まで茶畑でひたすら茶摘のハードワークです。摘み取った茶葉はシートの上に広げられ夕日での日光萎凋です。指導してくれるのは文山茶製茶コンテストのチャンピオン蘇志成茶師と石碇の鄭茶師です。鄭茶師は96年冬、97年春と連続特等奨を獲得した名人。茶参福氏には最高の指導茶師といえるでしょう。さらに蘇家六代目蘇冠軒茶師も参入し、豪華メンバーで販売用のお茶を作り始めました。

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夜を徹しての作業の開始です、、、

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今回はざる30枚が収納できる棚を9台使っての作業です。すべての作業が大掛かりですが、今までの経験と的確なアドバイスのおかげで、駄目だしされることなく室内萎凋が進み、途中交代で少しずつ仮眠を取りました。一番早く作業を始めたものと、最後のものでは5時間以上の時間差が発生しました。

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われわれに疲労の色が濃くなってきました。休憩を取りながら、作りたてのお茶を飲み、おやつを食べ、朝食を取り・・・まもなく一番早いお茶から順次、殺菁から始まる一連の作業が始まります。早朝に少しの雨がありましたが、萎凋を行うには何の支障もありません。気温が下がり、良い条件になったことで喜ばしい雨です。30分程で雨も上がり、茶摘部隊の精鋭は今朝も元気に茶畑へ出動。我々はこの後休息の時間がありますが、茶師には後数日休息の時間はありません。

走水の合間に、、、お楽しみタイム

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異常気象がこんなことも可能にしてしまいました。地球温暖化の影響で寒さに弱い珈琲の樹が坪林でもすくすく成長をしています。茶畑の片隅に植えられた珈琲の樹より勝手に収穫をし、いろいろ試行錯誤の上こんな状態まで作り上げました。

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時間の都合で生豆まで作り上げ、後日浅炒りの豆に仕上げる予定です。出来上がったのは生豆の状態で200gでした。異臭仕上げをすると、何グラムの珈琲になるのでしょうか?出来るだけ早く、試飲をしたいと思っています。「坪林珈琲」が現実のものになるのはすぐそこです。翌日行った花蓮で珈琲の焙煎をしてもらえました。この色合いと香り、まさに珈琲です(笑)。この後の試飲は日本にて行います。

殺菁、揉捻、乾燥とまさに戦場です

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室内萎凋の終了を確かめるのは蘇志成茶師、製茶技術コンテストのチャンピオンの目利きによって終了時間が決定されます。一回の殺菁分をざるに準備し、流れ作業によって次々とお茶になって行きます。茶参福氏はいろいろな場所を体験しながら移動しています。殺菁釜に茶葉を投入するのは簡単そうで難しい作業、全体に茶葉がむらなく入るように注意します。

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殺菁が終わった茶葉は間髪を入れず、揉捻業を行います。茶葉がまだ熱いうちに行うことで茶葉にダメージを与えずに、繊維を柔らかくします。この作業は危険が伴うため特に注意が必要です。お茶の葉は揉捻すると、膠質の液体を出し固まりやすくなります。揉捻によって固まってしまうことを防ぐため玉解きを行います。球状茶はこの固まる性質を利用して球状にします。

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自動式乾燥機に茶葉を入れ、乾燥作業を行います。一度で乾かすのではなく、2回に分けて乾かすように温度とスピードを調節します。作業場には3セットの作業道具があります。1台を蘇壽茶師、1台を鄭茶師が受け持ち、全体を蘇志成茶師が管理します。作業ロットを混入しないように慎重にスピーディに作業は進められます。

茶葉は最終工程に、でも・・・

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殺菁作業だけでも70回以上、さらに時間との戦いですが、とうとう時間に負けてしまいました。焙煎器に茶葉を投入したのは午後2時近く、焙煎作業終了は早くても午後6時過ぎ。今回作った茶葉の持ち帰りは保留とし、乾燥機から出てきた茶葉のテイスティングを行いました。2ロット分が乾燥機から出てきたのでこの2回分に熱湯を注ぎ、文山の茶師が行う方法それぞれ乾燥を。2回目のロットは香りも良く甘みがあり、全員こちらに軍配を上げました。蘇文松茶師の評価はコンテストで頭等クラス、貳等奨なら確実に取れると太鼓判。コンテスト発表は5月18日の予定、はたして審査員の評価はどうなりますか。

今回も蘇一家、鄭茶師にはお世話になりました、心よりお礼申しあげます。

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