今回は連日の製茶実習、体力がどこまで持つかが勝負!のはずが、、、
台風の影響で大変なことに
11月2日深夜に到着した先発班、こちらは茶参福氏、Yuyukaさんの文山茶愛好会メンバー
連続で天候に恵まれない茶参福氏、晴子の異名をもつYuyukaさん。はたして今回の製茶実習はどちらの力が強いのか、明日の朝が楽しみです。
早朝5時、雨の音で目がさめました。あまりの激しい雨音にもう一度寝床へ戻りました(苦笑)、7時に起きだしましたが雨音は激しくなるばかり。温風萎凋という選択肢もありましたが、今日の製茶は断念。ということで、坪林茶葉博物館に行くことになりました。案内は志成茶師の奥様とパパ、まずは記念撮影を。大きな茶壺をパチリで戻りました。昼食後、海辺に魚の買出しに行くことになり、宜蘭まで高速をひとっ走り。3時半ごろ漁船が入港し、市が立つということでいろいろ品定め。買い食いをしながら海辺の雰囲気を満喫。
夕食後、茶畑横の渓谷に魚とりです。文松茶師は漁師スタイルに変身していざ出撃。捕まえた魚は40cmを越える大物が3匹、このサイズになるととても美味しいのです。夜はここの守り神様のお祭りです。布袋劇という人形劇を上演していました。深夜には強力晴子の後半組が到着し翌日に期待を、空を見上げると月が出ていました。明日の天気ははたして。。。
今日こそはと、製茶実習開始です
早朝5時、雨の音はしていません、少し明るくなるのを待って天気を確認。朝日がまぶしい、今日は何とか茶摘ができそうです。渓谷脇、青心烏龍種の畑で美味しいお茶を目指して茶摘開始。ただ、我々だけでは茶葉量が不足することが予測されているため、地元のプロ6人に応援をお願いしました。茶摘スピードは数倍、右手左手を自由に使いこなして摘み取っています。茶摘指導はパパ茶師にお願いしました。
摘み取った茶葉は日光萎凋に、こちらは文松茶師とパパ茶師が指導。少しぬれた状態で茶摘したため、丁寧に広げます。広げたあとはおなじみの「ざる振り」指導をお願いしました。これからの室内萎凋に必要なざる振りをマスターしてもらおうと手取り足取り。
うまくいく人、駄目な人。力の入れ加減とひじの使い方が重要。ざるの中心に一気に茶葉が集まるようになれば一人前です。力が入ると茶葉はこぼれ落ちてしまいます。このあとも時間があると練習している光景が見られました。
生真面目な弟茶師「志成」さんのドアップ、恐怖のホホエミです。日光萎凋も終わりいよいよ室内萎凋「走水」の作業開始。まず茶葉をひとつひとつざるに入れて棚に収める作業が始まりました。今回のスタートは16カゴからです。最後にどれだけの量のお茶が作れるのでしょうか。
室内萎凋、このまま深夜作業に突入です
室内萎凋「走水」は一番大切な作業、気温、湿度、風量を考え微妙な時間調整が命。最適な温度と湿度は今の坪林の夜の状態です。今日の茶葉状態だと、初めは屋根の下でゆっくりと水分を取っていくことになりそうです。パパ茶師、志成茶師が熱心に指導してくれています。ここからざる振りの楽しみが始まります。茶葉の香りをチェックしながら深夜までこの作業が繰り返されます。
納得の行かない人は一人で地獄の特訓、文松茶師、志成茶師に笑われながら熱心に反復練習。うまくいったようでも本番では勝手が違うようでなかなか茶葉が集まってくれません。茶葉の香りの変化を楽しみながら幾度と繰り返される切り返しと攪拌作業です。室内には文山茶の香気が充満しています。
いよいよ深夜2時過ぎ、最後の作業開始です。揺菁機を使っての最終攪拌を行います。揺菁機に茶葉を投入し、ゆっくりと茶葉を傷つけないように攪拌を行います。この前の攪拌作業は地元交流に励み(酒を飲んでいただけ!とも言います)参加できませんでした。ここからが最終醗酵ですが文山包種茶は茶葉の温度が上がらないように管理します。温度が高くなると、茶葉が赤くなりにおいの悪いお茶になってしまうからですね。
早朝、一気呵成にお茶の仕上げ作業を行います
快晴の早朝7時、ここから一気呵成に仕上げの作業に突入。ここからの1時間はお茶となる最終段階です。まずは殺菁機で茶葉を加熱して醗酵酵素を止めてしまう作業です。台湾殺菁釜は釜炒と同じ手法で香りを残すには良い方法です。蒸気が一気に上がり茶葉の温度が上昇するとともに香りが変化していきます。このときの温度が低いと生臭く、高いとこげた香りになってしまいます。
殺菁機から取り出した茶葉は、熱々のうちに揉捻機に投入して揉んでいきます。ここで茶葉が冷えてしまっては駄目なので間髪をいれず作業を行います。この作業だけは危険を伴うので近くで見守りながら、となります。
揉捻した茶葉は玉解きしてから乾燥機に入れます。玉解きをしっかりしないとダマだらけのお茶になってしまいます。今回は茶葉量が多いので自動乾燥機を使用しました。茶葉の乾燥度合いを確認しながら3回の乾燥作業を行い一段落です。ここまでの茶葉を少しずつ残して、テイスティングを行ったのはもちろんのことですね。
乾燥機から取り出した茶葉は焙煎機で最終乾燥と焙煎を行います。文山包種茶は火の香りをつけないため、低温で焙煎を行います。焙煎器から取り出し、出来上がったお茶を袋詰めです。この状態で2週間ほど安置し、水分が落ち着けば飲み始めることができます。今年の冬茶はどんな香りと味になるのでしょうか、、、
最後に記念撮影をして、今年の冬茶作りは終わりとなりました。今回も大変お世話になった蘇一家に感謝いたします。また、差し入れをしてくれた、文山茶推廣中心李主任、泉京公司周さんありがとうございました。