2004.4.16〜20文山包種茶製茶実習管理人レポート
文山包種茶はいかにして作られるのか、、、
ここは台北市内より車で1時間半ほど北東の山の中です。写真は坪林茶畑のすぐ横の渓流です。左側の森の隣が茶畑となります。ここからはるか下流にあるダムが台北市民の大切な水がめになります。したがって原住民以外の釣りや川への立ち入りは禁止されています。川には山女、アマゴや川蝦が泳いでいます。
茶畑の様子です。写真ではわかりづらいですが、茶樹の下にはピーナッツの外皮が敷き詰められています。除草と有機肥料の効果UP、保水性などを兼ねています。上を歩くとふかふかして気持ちが良いですね。
茶摘の様子です。腰につけた籠は「文山地区」特有の形、茶摘指導を受けたあと、それぞれ茶摘の作業になります。籠いっぱい摘むのに相当な時間がかかります。大人数で作業しないと大変ですね。目標は籠4杯分満タンにすること。
摘み取った茶葉を日光萎凋している様子です。やはり天気の良い日に行うべき作業ですね。当日雨が降らないことをいのりましょう。こんなにたくさんの茶葉が最後にはほんの少しになってしまう、自分で作業するとありがたみが増しますね。
日光萎凋終了後の茶葉をまとめて、所定の棚に収納します。このまま室内に運び室内萎凋の作業となります。まだまだ皆さん元気いっぱいですね。このあと室内萎凋が完了するまで、時間が飛び飛びになります。いろいろなお茶を飲みながら茶葉の状態を観察していきます。
室内萎凋中の撹拌作業です。作業はすばやくかつやさしくが基本、でもこれがなかなか難しい。みんな茶葉がうまくまとまらずに大苦戦中。かく言う私も同様です、いつになったらうまくなるのかな。努力、努力、努力ですね。
室内萎凋の最終段階、籠に入れてやさしく撹拌します。この作業で茶葉に傷がつき醗酵が促進されます。この作業はもう深夜遅くなってから、このあと2時間ほど醗酵させるための時間があるので仮眠します。布団に入ったとたんバタンキュー。鶏が起こしてくれるまで一休みです。
殺青機内で醗酵をいっきに止めてしまいます。熱が加わることで、さらに室内には青臭い香りが強くなってきました。ここで一気に揉捻です、だんだん文山包種茶のおなじみの形になってきたのでちょっと安心。この時の火加減や時間も茶師の感覚ひとつ、常に真剣勝負をしているのですね
揉捻機で揉捻中の茶葉、加減は茶師の判断ひとつ、真剣勝負のひと時です。ほんの数秒で茶葉が全部だめになってしまうこともあります。この機会の隣では殺青機が次の作業を待っています。
揉捻した茶葉をほぐす作業です。ここできちんとほぐしておかないと、あとで茶葉どうしが絡み合ってしまいます。これも大切な作業なんですね
乾燥機に茶葉を入れています。上の段から丁寧に茶葉をひきつめ、横のレバーを操作して一段ずつ下の段に落としていきます。だんだんパニックになってどこに茶葉が入っているのかわからなくなってきました。このあたりになると、素晴らしい香りが当たり一面に漂い始めてきます。朝日も昇り、気分もスッキリ、いよいよ最終段階が近づいています。
乾燥後の茶葉を焙煎機に投入、ここまで来たら完成間近です。投入後、茶畑、渓谷を散策し朝食です。もちろん地元で取れた野菜と魚、おばあちゃんが昨晩下ごしらえしてくれた料理です。おかみさんの料理の段取りと手際のよさはビックリ、さっきまで一緒に仕事していたのに、もう料理が並んでいる。みんな一緒に朝ごはんに舌鼓。
完成した茶葉です。「毛茶」といわれる粗茶の状態、ここから茎や醗酵むらの茶葉を取除けばお茶の完成です。この作業は根気と時間が必要なので、粗茶の状態でお土産として袋詰めします。この状態で10日間ほど熟成させれば飲めますね。これは帰国後のお楽しみ。でも、つくりたてのお茶も飲みたいですね。早速、お茶を淹れることにしました。
毎回お世話になっている「蘇茶師」ご夫妻、うらやましくなるくらい仲がよいのです。写真の場所は坪林の茶業博物館近くの販売店。奥様は毎日ここで店番をしています。ずっとお茶を飲んでいたのに、またここでお茶になってしまいました。みんな、よっぽどお茶好きなんですね。「台湾茶に乾杯」